待ち伏せ
| −−こういうのに乗って大海原に出るっての、夢だったんだよなぁ。 手すりにもたれかかった大下の顔が、一瞬、少年にもどる。その横顔に半ば見惚れ、半ば苦笑しながら、鷹山は約束の刻限を待った。 −−俺、さ、口説かれたことあるんだぜ、好きなだけ乗せてやるから付いて来いって。 −−物好きなやつがいたもんだな。 −−ガキの頃の話。…乗っちまえばよかったかなぁ。 名残惜しそうな語尾に誘われて、鷹山は大下の方に向き直った。 −−今ごろ、乗せなくてラッキーって言ってるぜ。そのどこのどいつだか…。 大下の目が笑う。 −−そいつ…、タカの、恋人。 photo by marionさん |
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もし大下が、対する者だったとしたら…。 |